職場で「上司のあのひと言で一気にやる気を失った」という経験が誰にでもあると思います。それなのに、子どもに対して感情的になって、同じようなことをつい言ってしまう。こんな経験も、親なら誰にでもあると思います。
でも、中学受験に挑む子どもをサポートする立場になったら、自分が使う言葉に通常時以上に気をつけないといけません。子どもに対して絶対言ってはいけない言葉は次の3つです。
- 「なんで○○?」
- 「早く○○!」
- 「他の子は○○」
「なんで○○?」
親が言ってはいけない言葉の代表格は「なんで○○?」です。具体的には「なんでできないの?」「なんで集中してやらないの?」「なんでこんな点しか取れないの?」など。
「なんで○○?」という質問は、子どもにしたら答えようがなく、単に叱責&詰問されている気分になっているはずです。また、人間の脳は質問に対して一生懸命答えようとしますが、そのとき、できない理由を考えてしまうことで、自然と態度が消極的になってしまいます。
「なんで○○?」と口に出しかけたら、いったん深呼吸し、「どうやったらできると思う?」「そのためにはまず何に取り組もうか?」という感じで、前向きな行動を考えさせる質問に切り替えるようにしましょう。
「早く○○!」
「早く○○!」は、「早く勉強しなさい」「早く取り組みなさい」など。これを言われた子どもはきっとこう思うはずです、「今からやろうと思ってたのに、もう」と。
「早くやれ」と言われてモチベーションが上がる人は、大人にも子どもにも、おそらくいないはずです。「早く○○!」は、言う方も、言われる方も、お互いイライラするだけで、誰もハッピーにならない言葉です。
私は自分の子どもに「早く!」とは言わず、「何時になったら取り組むかを自分で決めなさい。そして、自分で決めたことは必ず守りなさい。」と言い続けました。子どもの自主性を尊重し、決めたことをやるという習慣作りに取り組んだ方がいいと私は思います。
「他の子は○○」
「他の子は○○」は、「他の子はもう過去問やってるよ」とか「他の子は問題集をここまでやってるらしいよ」とか「他の子は○時間も勉強してるらしいよ」です。子どもにしたら「そんなの知らんし!関係ないし!」と思って嫌な気分になるだけ。
親にしてみればハッパを掛けているつもりだと思いますが、効果はほぼゼロ、むしろマイナスだと思います。
私は「受験は自分との戦い。他人はまったく関係ない。自分がやるべきことに集中して、ひとつずつ積み上げていこう。」と言い続けました。自分がやるべきこと(=課題)にいかに集中して取り組めるか。それが最終的に望む結果を得られるかどうかに影響してくると私は思います。
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